【11月8日 AFP】20-21スペイン1部リーグは7日、第9節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は後半から登場したリオネル・メッシ(Lionel Messi)がPK以外から今季初ゴールをマークするなど2得点を記録し、レアル・ベティス(Real Betis)に5-2で勝利した。

 メッシがベンチスタートとなったバルセロナは、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)のゴールで先制し、その後迎えたPKのチャンスでメッシの代役を務めたアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)がこれを外すと、アントニオ・サナブリア(Antonio Sanabria)に同点ゴールを許し、前半を1-1で折り返した。

 後半からピッチに立ったメッシは、49分に見事な動きでおとりとなってグリーズマンの得点を演出すると、その後PKと流れの中から2得点をマークした。

 61分にゴールライン上で手を使って決定機を阻んだアイサ・マンディ(Aissa Mandi)が退場となって得たPKを沈めたメッシは、その後ロレン(Loren Moron)のゴールで望みをつないだベティスから4点目を決めて引導を渡した。

 終了間際にペドリ(Pedro Gonzalez Lopez 'Pedri’)が5点目をマークしたバルセロナは、リーグ戦の未勝利を4試合で止めて暫定8位に浮上。メッシは今季のパフォーマンスから自身に向けられた限界説に力強く答えた。

 前半メッシに休養を与えたバルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、「レオはいくつか問題を抱えていたものの(欧州チャンピオンズリーグ<UEFA Champions League 2020-21>の)ディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)戦では試合を決めた」とコメントした。

「前半はプレーする立場になかったが、彼をベンチに座らせることについては話をしていたし、良い状態であれば試合に出るということだった」「原則として彼は常にプレーする選手だが、いくつか小さな問題があったのできょうはそうではなかった」

 ピッチに登場すると素晴らしい動きでグリーズマンに得点をプレゼントし、自身のパスからデンベレが放ったシュートでPKを獲得するなど試合の流れを変えたメッシは、82分には流れの中から今季初得点を記録した。

 グリーズマンはメッシとのコンビで得点を記録したものの、メッシ抜きでもやれることを証明することはできなかった。

 一方、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はカディス(Cadiz CF)を4-0で下し、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)を得失点差で上回って暫定首位に立った。

 ディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督率いるアトレティコは、好調ジョアン・フェリックス(Joao Felix)の2得点に加え、ルイス・スアレス(Luis Suarez)とマルコス・ジョレンテ(Marcos Llorente)がゴールをマークし、7試合を終えて5勝2分けの成績を収めて優勝争いの一角であることを示した。(c)AFP