【11月7日 AFP】ポルトガルのマルセロ・レベロデソウザ(Marcelo Rebelo de Sousa)大統領は6日、新型コロナウイルスの感染が再び拡大したことを受け、非常事態を宣言した。来週にも政府が感染防止対策の新たな規制を導入する見通し。

 レベロデソウザ氏はテレビ演説で、感染拡大が始まって以来「2回目の非常事態に関する」大統領令に署名したと表明。非常事態は今後2週間続くとの考えを示し、「非常に限定的で、主に予防策だが、リスクが最も高い自治体では移動を一定の回数や日数に制限するなど、新たな措置を講じる布石になる」としている。

 政府は8日、どのような規制を導入するか決めるための臨時閣議を行う予定。夜間の外出禁止令や、特定の場所での検温実施などが含まれる可能性がある。

 現在、ポルトガルでは可能な限りの自宅待機やリモートワークが呼び掛けられているが、春に行われたロックダウン(都市封鎖)とは異なり、学校や商店、飲食店は運営・営業が可能となっている。

 感染拡大が始まって以降、ポルトガルでは16万7000人近い感染者、2700人以上の死者が確認されている。(c)AFP