【11月7日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFC(New York City FCNYCFC)は6日、元所属選手でスペイン代表として活躍したダビド・ビジャ(David Villa)氏ら一部の選手を対象にした内部調査で、女性従業員への不適切な行為が確認されたとして、職場風土を変えていくと発表した。

 現役時代にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)などでプレーしたスター選手のビジャ氏が、スタッフらとセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に及んでいたとクラブの元インターンが告発したことを受けて、NYCFCは疑惑の調査に着手していた。

 疑惑を持たれている人物で現在クラブに残っているのは1人だけで、処分が下されたことが公表されたが、それ以上の詳細は明らかにされなかった。ビジャ氏はすでに同クラブとは無関係で、発表文に名前は出ていなかった。

 NYCFCは、「疑惑を調査する過程で、インターンや他のスタッフとの交流において、一部の選手とスタッフがクラブの基準に従った適切な行動を取っていなかったことが判明した」「これらの行為には必要のない身体的接触や悪ふざけ、さらには服装や容姿に関する発言が含まれていた。クラブとしてこうした行為は不適切で容認できない」と述べた。

 すでに現役を引退しているビジャ氏は、最初にこのニュースが流れた7月に疑惑を否定しており、この日も広報担当者を通じて「ダビドはこの問題を深刻に捉えており、調査には全面的に協力した。しかし、最初から話している通り、これらの疑惑は完全に誤りだ」と、再度反論した。

 疑惑を告発した女性はツイッター(Twitter)上で「スカイラーB(Skyler B)」と認識されており、ビジャ氏から幾度も嫌がらせを受けたと訴えていた。(c)AFP