【11月7日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は6日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したにもかかわらず、ワールドシリーズ制覇のセレモニーに参加したロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のジャスティン・ターナー(Justin Turner)に関して、処分は下さないことを明らかにした。

 米テキサス州アーリントン(Arlington)で行われた先月のワールドシリーズ第6戦でドジャースがタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)を下した後、チームのスター選手であるターナーは隔離部屋を出てチームメートと記念撮影のポーズをとるなどし、激しい批判にさらされていた。

 ターナーはこの試合中に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査結果が陽性だったと判明し、7回を終えて突如として交代となった。同選手はただちに隔離部屋へ移動したものの、試合後にはフィールドに姿を見せ、時にはマスクを外してチームメートと一緒に写真撮影に臨んでいた。

 MLBは規則違反の状況を調査した結果、リーグとしてターナーを不問に付すことにしたという。ロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーはコメント文で、同選手はチームメートに「積極的に促されて」写真を撮るために隔離部屋からフィールドに戻っただけと説明した上で、「チームメートの多くは、ターナー選手とはすでに接触していてさらなる感染リスクを覚悟していた」と述べた。

 ベテラン三塁手のターナーは、「自分の行為を言い訳するつもりはないが、今の気持ちをお伝えする」「振り返ってみれば、フィールドに誰もいなくなるのを待ってから妻と写真を撮るべきだった」「フィールドにいた皆さんに、自分が戻ることへのリスクを理解していなかったことを心からおわびする。チームメートをはじめコーチやスタッフのほぼ全員と言葉を交わしたが、誰かを不安にさせたり、リスクにさらしたりするつもりは決してなかった」と謝罪した。(c)AFP