【11月7日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)は6日、シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は4-6、7-5、6-1で第9シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno-Busta、スペイン)から逆転勝利を収め、準決勝に進出した。

 先日ツアー通算1000勝目を達成したナダルは、接戦となった第2セットを制して最終セットで勝負をものにし、「第3セットはリターンが良くなった」「絶好調な相手に対して自分はリターンの調子が悪く、相手がいとも簡単にサービスゲームを取っていたのが厄介だった。それで、より攻撃的なプレーを仕掛けていった」と振り返った。

 パリ・マスターズ初制覇を目指しているナダルの準決勝の相手は、第12シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を6-3、7-6(7-1)で下してパリ・マスターズでは初の4強入りを果たした第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に決まった。

 これまでのズベレフとの直接対決ではナダルが6戦5勝を記録しているが、直近の対戦ではズベレフに軍配が上がっている。ベルシー・アリーナ(Bercy Arena)では過去7大会に出場してファイナルには一度しか進出していないナダルは、「あらゆる状況に適応しなければならない」と気を引き締めていた。

「ハードコートのサーフェスに慣れる必要がある。室内のハード(コート)では長らくプレーしていなかったから、準決勝進出は良い結果で喜んでいる。あすの相手はとても手ごわい」

 一方、カレーニョ・ブスタは英ロンドンで開催されるシーズン最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2020)の出場権を得るために、今大会でトロフィーを掲げて次週のソフィア・オープン(Sofia Open 2020)でも優勝する必要があった。しかし、ナダルとの同胞対決に敗れてその望みはついえてしまい、ディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)に最後の切符を譲った。

 この試合に先立ち、シュワルツマンは準々決勝で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に3-6、1-6で敗れており、自力でのファイナルズ初出場は確定していなかった。(c)AFP/Jed Court