【11月7日 AFP】AFPが6日にまとめた集計によると、欧州で確認された新型コロナウイルスの感染者は1200万人に達し、死者は30万人を超えた。欧州では新型ウイルス流行第2波の勢いが止まらず、イタリアでは国内の広範で再びロックダウン(都市封鎖)措置を導入。英リバプールでは全市民を検査する試験的取り組みが始まった。

 欧州は新型ウイルス流行の新たな中心地となっており、AFPが各国当局の発表に基づきまとめた統計によると、地域全体の死者は合計30万688人に増加。3分の2は英国、イタリア、フランス、スペイン、ロシアの5か国での死者となっている。

 欧州各国は、反発が高まる中で再びロックダウン導入を断行。イタリアではロンバルディア(Lombardy)、ピエモンテ(Piedmont)、バレダオスタ(Val d'Aosta)の北部3州と南部カラブリア(Calabria)州が封鎖され、ギリシャでは7日から新たな外出禁止令が出されることになった。

 同じく封鎖措置を取った英国では、北西部のリバプールで6日、同国初の試みとなる全市民対象検査が始まった。50万人の住民は無症状でも繰り返し検査を受けることができ、同市での試験が成功すれば対象が国内全域に拡大される可能性もある。(c)AFP