【11月7日 AFP】中米グアテマラのアレハンドロ・ジャマテイ(Alejandro Giammattei)大統領は6日、大型ハリケーン「エータ(Eta)」の上陸に伴い相次いだ土砂災害により、約150人が死亡または行方不明となっていると明らかにした。村全体が土砂に埋まる被害も出ているという。

 ジャマテイ氏は、北部の村ケハ(Queja)では救助活動を行う陸軍部隊が到着したと説明。部隊からの初期報告として、「住宅150棟が土砂に埋まり、100人が死亡」した恐れがあるとした。

 さらに、メキシコと国境を接する北東部ウェウェテナンゴ(Huehuetenango)県でも土砂崩れが発生し、10人が死亡したと発表。「死者と行方不明者を含む非公式の死者数は150人前後」と述べた。

 ジャマテイ氏は、ケハの状況は「深刻」であり、大雨が続く中で新たな土砂崩れが発生する恐れがあり、現在も道路が遮断されているとした。

 エータは3日、5段階で上から2番目の「カテゴリー4」の勢力を伴いニカラグアに上陸し、中米諸国に死者や物的被害をもたらした。現在では勢力を落とし、熱帯低気圧となっている。(c)AFP