【11月7日 AFP】ツイッター(Twitter)は6日、米ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の元首席戦略官、スティーブ・バノン(Steve Bannon)被告が作成したアカウントを永久凍結したと発表した。バノン被告は、今週行われた米大統領選挙のあおりでソーシャルメディア上に動揺が広がる中、このアカウントで連邦政府高官らの処刑を呼び掛けていた。

 バノン被告は問題のアカウント「@WarRoomPandemic」に投稿した動画で、米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ(Christopher Wray)長官や米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長を斬首するべきだと主張。自分だったら英チューダー(Tudor)朝時代のように、「連邦政府の官僚らに対する警告」として2人の「首をやりの先に突き刺す」と発言した。

 ツイッターは同アカウントについて、「暴力の賛美に関するポリシーに違反」したことを理由に永久凍結処分を科したと発表。さらにグーグル(Google)傘下の動画共有サイト、ユーチューブ(YouTube)に投稿された同じ内容の動画も、暴力行為の扇動を禁止するポリシーに違反したとして削除された。

 ただしユーチューブは、3回までの違反行為を許容するルールにのっとり、アカウント凍結処分は科さなかった。バノン被告のチャンネルは今も視聴可能だが、今後1週間は新たな動画の公開が禁止される。

 バノン被告は今年8月、メキシコとの国境に壁を建設する費用として募った資金を詐取した疑いで逮捕・起訴され、現在は保釈中。(c)AFP