【11月9日 AFP】ドイツ北東部ウッカーマルク(Uckermark)地方で、風力タービンの建設作業中に発見された5000年以上前の女性の人骨から、新石器時代の暮らしを解明しようという調査が進んでいる。

 この人骨は、発見された場所の付近の村の名前にちなみ「ビーティコウ(Bietikow)の女性」と名付けられた。人骨の他、衣類の断片も残されていた。

 地元メディアによると、最古の埋葬方法の一つとして知られる、しゃがんだ姿勢で埋葬されていた。調査の結果、30~45歳であることが分かっている。

 人類学者のベッティーナ・ユングクラウス(Bettina Jungklaus)氏は、女性の歯はひどくすり減っており、一部は完全に失われていたと話す。「このことから私たちは、女性はおそらく非常に硬い食物繊維に富んでいたものを食べていたと結論付けた。ある種の穀物は、歯を容易に摩滅させる」

 研究チームは現在、ビーティコウの女性がウッカーマルク出身だったのか、他の場所から移住して来たのかなど、女性の暮らしのさらなる解明を試みている。(c)AFP