【11月9日 AFP】スイス食品大手ネスレ(Nestle)は5日、ペットフードブランド「ピュリナ(Purina)」から、昆虫をたんぱく源とした新商品を発売すると発表した。

 新商品ラインでは「地球資源をより有効に活用する」ため、昆虫や植物を原料とする「代替たんぱく質」を使用。ピュリナの獣医師と栄養士が、鶏肉・豚レバー・雑穀を用いたレシピと、昆虫たんぱく質・鶏肉・ソラマメを用いたレシピの2種類を開発した。

 犬猫用ドライフードの新シリーズ「ビヨンド・ネイチャーズ・プロテイン(Beyond Nature's Protein)」は、まずスイスで今月中に発売される。

 ピュリナによると、使用する昆虫は既に欧州で動物用飼料の原料とされているアメリカミズアブの幼虫だという。

 ピュリナの欧州・中東・北アフリカ地域を統括するベルナール・ムニエ(Bernard Meunier)氏は新商品ラインについて、「たんぱく源を多様化することで地球上の貴重な資源に配慮しつつ、従来の犬猫用フードに代わる完全栄養商品」を提供するものだと説明した。

 昆虫入りフードに対するペットの反応については、後日ピュリナが消費者から寄せられる意見を調査するとしている。(c)AFP