【11月6日 AFP】ギリシャ議会は5日、動物への深刻な虐待行為に対し、最大で禁錮10年を科す法案を全会一致で可決した。

 動物虐待はこれまで法的には重大な犯罪とはみなされておらず、罰金刑が定められていた。

 新法では動物を虐待した場合、「5000~1万5000ユーロ(約60万~180万円)の罰金」の他、禁錮1年以上を科される可能性がある。虐待とは「動物に対して毒物を使用したり、つるしたり、火を付けたり、切断したりすること」と定義されている。

 法案を提出したマキス・ボリディス(Makis Voridis)農業開発相は、この法律は「議会から社会へ送る強力なメッセージだ」と述べた。

 ギリシャでは先月、犬がつるされて去勢されたり、金属の棒で刺されたり殴られたりするなど動物虐待が相次いだ。ボリディス氏はこれらの事件を引き合いに出し、「社会はこれ以上、このような行為を受け入れられない」と述べた。(c)AFP