【11月6日 AFP】米大統領選と同時に行われた連邦議会選と州議会選では、複数の州で壁を打ち破る「史上初」の当選が相次いだ。ニューメキシコ州では米史上初めて、州に割り当てられた下院3議席の全てを有色人種の女性候補が勝ち取った。

 ニューメキシコ州選出の下院議員は、2018年に米先住民女性として史上初の連邦議員当選を果たしたデブ・ハーランド(Deb Haaland)氏(民主党)、同じく先住民のイベット・ヘレル(Yvette Herrell)氏(共和党)、ヒスパニック系のテレサ・リガー・フェルナンデス(Teresa Leger Fernandez)氏(民主党)と決まった。

 一方、ワイオミング州で当選した共和党のシンシア・ルミス(Cynthia Lummis)氏は、同州選出の上院議員では初の女性。同州の連邦議会選は、有力候補全員が女性という選挙自体が歴史的な展開となり、このうちディック・チェイニー(Dick Cheney)元副大統領の娘リズ・チェイニー(Liz Cheney)氏は3期目の下院当選を果たした。

 ミズーリ州では、コリ・ブッシュ(Cori Bush)氏が黒人女性で州初となる連邦議員に選ばれた。

 さらに、デラウェア州とバーモント州では、いずれもトランスジェンダーを公表している民主党のサラ・マクブライド(Sarah McBride)氏(30)とテイラー・スモール(Taylor Small)氏(26)が各州議会選で当選し、歴史を塗り替えた。

 マクブライド氏は、選挙区で86%の票を獲得した。トランスジェンダーを公表している候補が州上院議員に選出されるのは全米初で、役職も米政府機関で過去最高位となる。(c)AFP