【11月9日 AFP】ソニーの新たなゲーム機「プレイステーション5(PS5)」が今週、発売となる。収益が見込めるゲーム部門に大きく依存するソニーにとって、PS5での失敗は許されず、大ヒット商品にすることは達成しなくてはならない最重要課題だ。

 ライバルとなるのは、マイクロソフト(Microsoft)の「Xbox Series X/S」で、PS5よりも2日早く市場に投入される。クリスマス商戦に期待する両社は、激突することになる。

 ソニーにとっては、この商戦で成功することはきわめて重要だ。

 1994年のPS1発売以来、ゲーム事業はソニーにとって主力部門となっている。電子機器や音楽事業よりも大きな利益を生み出し、売り上げの約3分の1を占める。一方のマイクロソフトは、2019年7月~2020年6月の売り上げでゲーム事業が占めた割合は10%以下だった。

 12日発売のPS5と10日発売のXbox Series Xは、ともに販売価格が500ドル(約5万2000円)に設定されている。しかし、ディスクドライブを搭載していないモデルでは、Xbox Series Sが300ドル(約3万1000円)、PS5は400ドル(約4万1000円)と差が開いた。

 専門家らは、ゲーム機ハードウエア販売によるソニーの収益は少ないばかりか損をする可能性すらあるとみており、ゲームソフトや定額制(サブスクリプション)サービスなどからの利益を頼りにしていると指摘する。