【11月7日 Xinhua News】中国国家博物館、陜西考古研究院などからなる合同考古発掘チームはこのほど、陝西省(Shaanxi)宝鶏市(Baoji)で春秋戦国~秦漢時代の祭祀(さいし)遺跡を発見した。

 考古学者らは遺跡の規模と出土器物から、同遺跡が歴史書に記された中国の帝王が五天帝のうち春をつかさどる青帝を祭った祭場「密畤(みつじ)」の跡だと推定。春秋時代の秦の宣公の時代から前漢中~後期までの約600年間使用されていたとし、秦漢時代の国家祭祀儀式の盛大さがうかがえるとの見方を示した。

 遺跡は同市陳倉区潘渓鎮下站(かたん)村にあり、総面積は約23万平方メートル。秦嶺山脈北麓の渭河(いが)の南岸に形成された沖積段丘に位置する。(c)Xinhua News/AFPBB News