【11月6日 AFP】ベラルーシで今年8月に実施され、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が勝利を主張した大統領選挙をめぐり、欧州安保協力機構(OSCE)は5日、報告書を発表し、同国で「大規模な」人権侵害と拷問があったと非難し、選挙のやり直しを求めた。

 ベラルーシの大統領選とその後の当局による弾圧に関し、独立機関が報告書を出したのは初めて。この中でOSCEは人権侵害が「大規模かつ組織的で、明白に証明されていることが判明した」と指摘。「投票プロセス全段階での不正」のため、選挙結果は無効とされるべきと勧告するとともに、ベラルーシに対し「国際基準に基づく誠実な大統領選挙を新たに計画する」よう要請した。

 報告書は仏、英、米を含む17か国の要請を受け、700件の証拠に基づき作成された。ただベラルーシ政府が調査協力を拒否したため、報告書の執筆者らは同国を訪問できなかった。(c)AFP