【11月5日 CGTN Japanese】中国では、ライブ配信が、企業がコロナ禍を切り抜ける上で大きな役割を果たしました。中国有数の製造業の集積地である広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)順徳区では、企業も行政もライブ配信を含めた電子商取引(EC)の発展を重視しています。

 本部が順徳にあるキッチン家電のA株上場会社「広東万和新電気」の電子商取引センターには、広さ1100平方メートルのライブ中継専用スペースがあります。8つの常設スタジオが毎日、午前8時半から午後12時半まで生配信を続けています。

 コロナ禍で、万和新電気は今年上半期に最大20%の落ち込みがありましたが、第3四半期では減少幅を5%に食い止めることができました。ライブコマースを含めた電子商取引での取り組みが、効果を発揮したとされています。

 同社の廬宇凡(Lu Yufan)副総裁は、「ライブ配信は以前、主として日用消費財のネット販売に活用されていたが、コロナ禍において、家電をはじめ、多くの分野に応用を拡大してきた」と話し、同社の売り上げにおけるオンラインとオフラインのシェアが近づき続ける傾向にあると明らかにしました。

 中国では、今年もネット販売セール「ダブル11」商戦が本格的に始まる中、同社は初日の11月1日、オンラインでの売り上げは対前年比約300%増えました。ライブ配信などの活用により、「今年のダブル11は、期待できるものになるだろう」と同社ECセンターの胡文広(Hu Wenguang)総経理は楽観しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News