【11月6日 AFP】自力飛行した初の脊椎動物である翼竜が、何を餌とし、そしてその食性がどのように変化していったのかを調べた研究論文がこのほど発表された。英国のレスター大学(University of Leicester)とバーミンガム大学(University of Birmingham)の研究チームは、翼竜の歯の化石に残された微細な擦過痕や圧痕を分析した。

 今回の調査では、2億800万年~9400万年前に生息していた翼竜17種を調査し、歯に残された痕跡を現代のワニやオオトカゲと比較した。

 10月28日に発表された論文の筆頭執筆者であるジョーダン・ベストウィック(Jordan Bestwick)氏は、「硬いもの(外殻や骨など)を摂取していると(歯の表面が)ザラザラした質感になる。軟らかいもの(魚や肉)を摂取していると、より滑らかな質感になる」と説明する。

 調査の結果、最初期の翼竜は主に無脊椎動物を餌としていたが、後期になると魚や肉を餌とするように進化したことが分かった。

 ベストウィック氏は、「本当に興味深かったのは、この食性の転換が一気に進んだのは約1億5000万年前で、これは鳥類の進化が進んだのと同じ時期にあたることだ」とAFPに語った。

 ただ、最初期の鳥類との競争によって翼竜の食性の転換が起きたと判断するには、更に研究を重ねる必要があると同氏は指摘する。そして、ハト程度の大きさだった初期鳥類は飛行があまり得意ではなく、昆虫などの捕獲しやすいものを主に餌としていた可能性が高いと付け加えた。

 もし、こうした餌の確保で初期鳥類が小型の翼竜よりも優位に立つことができたとすると、「より体が大きくなり、魚や爬虫(はちゅう)類などのより大型の動物を捕食できるようになった翼竜ほど、生存の可能性がより高まったと考えられる」と、ベストウィック氏は述べた。(c)AFP/Kelly MACNAMARA