【11月5日 People’s Daily】毎日、大容量データ通信がインターネット上を行き交うが、データ通信量の大きな上下は9億人以上の中国ネットユーザーによってもたらされる。インターネットは生活のあらゆる側面で不可欠である。

 便利なネット生活の背景には、安定した高速の、効率的なネットサービスがある。2020年8月までに、中国のネットユーザーが月に使用した平均通信量は11ギガに及ぶ。

 中国政府は「第13次5か年計画」で初めてインターネット普及率の指標を明らかにした。2020年までに固定ブロードバンドの家庭普及率を70%、移動ブロードバンドの普及率を85%にすることだ。インターネット基礎設備が整備され、技術の刷新とサービスの改善が続けられ、市場のあらゆる場所で発展した。この「5か年計画」の指標は予想より早く達成された。

 世界最大規模の光ファイバーと移動通信インターネットを築き、光ファイバーのブロードバンドに占める比率は93%を超え、4Gユーザーが80%に達した。行政区画上の村での光ファイバーおよび4G開通比率は98%を超え、貧困村落でのブロードバンド開通率は99%に達した。デジタルデバイドは絶え間なく縮小しており、中国で最も若い都市の1つである海南省(Hainan)の三沙市(Sansha)は有人の島の全てで5Gが使えるようになった。

 最近、武漢市(Wuhan)に住む陳さんは毎週ネットショッピングの大手プラットフォーム美団(Meituan)の共同購入システムから2、3回は日用品を買っている。団地の1階に入っている商店で品物を受け取ることができ、わざわざスーパーに行く時間を取る必要がなくなった。目下、陳さんの家がある団地は3社のオンライン共同購入システムを相次いで導入し、ユーザーはウィーチャットのミニプログラムで会計すれば、翌日には団地のコンビニで品物の受け取りができる。

 安定した高速回線において、豊富な移動端末用アプリとサービスが急速に進化している。最新の統計が示すには、目下360万のアプリがサービスを提供している。今年の初めまでに、オンラインでの教育・政務・支払い・動画視聴・ショッピング・通信・音楽など各種アプリユーザーの規模が迅速に増加しており、2018年の年末と比べて、10%以上の増加幅となっている。

 娯楽アプリはインターネット使用のハードルを下げ、人々の文化的娯楽生活を豊かなものにした。オンライン政務アプリは人々が日常で遭遇する難題を解決している。

 2020年6月までに、中国のネットユーザーは9億4000万人、オンライン上の小売りアカウントは7億4900万社の規模にのぼり、去年の同時期と比べ16.5%の増加である。5G端末の普及や製造業のデジタル化も進んでおり、デジタル経済の勃興と発展は、経済発展の新たな焦点と言える。(c)People's Daily/AFPBB News