【11月5日 AFP】シリア北東部のダルバシヤ(Ad-Darbasiyah)村は、狩猟犬「サルーキ」の繁殖と輸出で知られている。同村に暮らすブリーダー(育種家)のモハメド・デルバス(Mohammed Derbas)さんは、内戦と新型コロナウイルス感染症の影響にもめげることなく、サルーキの訓練を続けている。

 サルーキはグレーハウンドの近縁種で、中東で何千年も前から狩猟に用いられてきた。足の速さはあらゆる犬の中でもトップレベルだ。

 ダルバシヤのサルーキは、砂漠のドッグレースが人気のアラブ首長国連邦(UAE)、カタールといった湾岸諸国に主に輸出される。

 かつて高い収益が見込めたサルーキの輸出事業は、2011年から続く内戦、さらに今年は貿易や観光に大きな影響を与えた新型ウイルスの世界的な大流行によって、打撃を受けている。

 ビジネスは低調でも、デルバスさんは100頭の犬を最高の状態に保っている。

 デルバスさんのサルーキは、100万~400万シリア・ポンド(約20万~80万円)の値がつく可能性があるという。

 内戦前は、年間100~150頭を輸出していたが、近年では20頭ほどにまで減った。

 自慢のサルーキを湾岸諸国でのレースに向けて輸出したいデルバスさんは、ソーシャルメディアを通じて顧客にアピールしているという。

 映像は10月26日撮影。(c)AFP/Delil Souleiman