ジャガーIペイスと暮らしはじめて丸4カ月。かねてより懸念だった、急速充電器との相性問題が解決しました。 

今月の走行距離は897㎞に留まった。これまでに比べ距離が伸びていないのは、89号車がはじめて工場に入庫することになったからだ。

きっかけはディフェンダーの試乗会でジャガー・ランドローバー・ジャパンの藤井崇史さんにお会いしたこと。藤井さんは広報・マーケティング部所属のプロダクト・スペシャリストで、Iペイスにも毎日乗っている、まさにスペシャリストだ。そこで尋ねたのは国産メーカーのディーラーにある急速充電器とIペイスの相性問題である。

89号車は新潮社の普通充電器以外に、時々通勤路にある三菱ディーラーの急速充電器(JFEテクノス製)も使用している。同タイプは高速道路のSAでも多く採用され、ノー・トラブルで充電できている。ところが数多くの日産ディーラーに設置されている44kWタイプの急速充電器とはなぜか相性が悪く、毎回エラーが出る。藤井さんによれば、この問題がプログラムのアップデートで解消したという。長野への日帰り取材を予定していたので、さっそく日程を調整し入庫と相成った。

初のトラブルはナビが自車位置を見失ってしまうというもの。時々発生し、気づくと直ったりする。連動するアプリ、JAGUAR REMOTEで見ても89号車がどこにいるか不明に。

作業はIペイスと専用端末を繋ぎ、プログラムを更新するだけ。2~3時間程度で完了する。しかし一緒にナビが自車位置を見失う不調についても確認を依頼したため、1週間ほど89号車は戻ってこなかった。

ケーブルが短い?

現場復帰後、わざわざ電池を減らし、とある日産ディーラーへ向かったのだが、なんと輪留めいっぱいに89号車を駐めても、急速充電器が正面に設置されていると、ケーブルがわずかに届かない。基本、リーフの充電口はフロントにあるので問題ないが、車体の左側に急速充電口のあるIペイスだと長さが足りないこともあるようだ。21年デビューのアリアもIペイスと同位置に急速充電口があるが、どうするのだろう。

後日、長野に出かけ、往復約500kmの道のりを、2回の食事休憩時のみの充電でまったくロスタイムなく走りきることができた。翌日も出かける予定があったので、事前に帰り道の途中にある日産ディーラーに目星を付け、急速充電器の位置まで確認し、電力がそろそろ乏しい状態になって辿り着いたところ、なんとここもわずかにケーブルが届かない。駐車枠を無視すれば届くが、隣は身障者専用枠。仕方なく輪留めと輪留めの間にタイヤを通すように斜めに89号車を動かすと……「キィ~」と嫌な音が。なんと充電器の下にあって見えなかった南京錠とバンパーが接触。見事に5cmほどの擦り傷が。嗚呼、ごめんなさい。

■89号車/ジャガーIペイスHSE
JAGUAR I-PACE HSE
新車価格 1183万円(OP込1365万9000円)
導入時期 2020年6月
走行距離 1万6285km(スタート時1万809km)

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=阿部昌也

(ENGINE2020年12月号)