【11月5日 AFP】米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン(Joe Biden)氏は4日、自らが勝利した場合、ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権下で同日米国が離脱した地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」に、就任初日に再加入すると公約した。

 昨年11月4日、国連(UN)に離脱を通告した米国は1年後のこの日、正式にパリ協定から離脱した。同協定から離脱した国は初となる。

 3日に投票が行われた米大統領選で現職トランプ氏に対し優位に立つバイデン氏は「今日、トランプ政権は正式にパリ協定から離脱した。そして今からきっかり77日後、バイデン政権が再び加入する」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 バイデン氏は2050年までに米国の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする1兆7000億ドル(約180兆円)規模の計画を掲げている。

 一方、化石燃料業界を強力に支援するトランプ氏は、気候変動の科学的根拠を疑問視し、環境保護の取り組みを緩めてきた。大統領選でトランプ氏が勝利すれば、環境保護を先導する役割は各州や市町村の自治体や企業が負うことになる。(c)AFP/Issam AHMED