【11月5日 AFP】3日投開票された米大統領選で、民主党候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)は4日、全ての開票が終わった時点での勝利に自信を示し、残る激戦州でもドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領をリードしていると主張した。

 バイデン氏の選挙人獲得数が当選に必要な270人に着々と近づく中、トランプ氏は大統領選の結果を左右する激戦州で、集計差し止めを求める訴えを裁判所に起こすと発表したり、再集計を求める意向を示したりしている。

 バイデン氏は、地元デラウェア州ウィルミントン(Wilmington)で演説し、「開票の長い夜が明けて、当選に必要な270人に達するのに十分な州で勝利している」「私がここに来たのは、勝利宣言をするためではない。開票が終わった時点での勝者はわれわれだと知らせに来たのだ」と語った。

 米メディアは4日、激戦州のミシガンでバイデン氏が勝利を確実にしたと報じたが、トランプ陣営は同州などで開票差し止めを求める訴えを裁判所に起こすと発表。

 これについてバイデン氏は、「全ての票を集計しなければならない」「私たち国民が黙ってはいない」と冷静に反論した。

 激戦州ペンシルベニアでは現在、84%の選挙区でトランプ氏がリードしている。しかし、バイデン氏は、同州の郵便投票では自身が約78%の票を獲得しており、これから集計される票の大多数は郵便投票だと語っている。(c)AFP