【11月5日 AFP】3日投開票の米大統領選は大接戦となり、全米がその行方を固唾をのんで見守る中、米ラップ歌手カニエ・ウェスト(Kanye West)氏の運命が明らかとなり、その勝利はなくなった。しかし、ウェスト氏は約6万票を獲得し、早くも次期大統領選に意欲を示している。

 ウェスト氏は大統領選が終盤に入った今年7月、「バースデー・パーティー(Birthday Party)」から独立候補者として出馬すると表明していた。

 ヒップホップ界のスターでファッションデザイナーでもあるウェスト氏は、候補者登録が間に合った12州で約6万票を獲得。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、テネシー州で自己最多の約1万票を獲得した。

 かつてドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領への熱烈な支持を表明していたウェスト氏は、ワイオミング州で自ら投票する様子をツイッター(Twitter)で公開。投票するのは生まれて初めてだと明かした。

 近年キリスト教を前面に出した活動を行ってきたウェスト氏は、「きょう、人生で初めて、合衆国大統領に投票する。しかも私が心から信頼する人物……自分に」とツイート。

 その後、敗北を認めたかのように思われたが、「カニエ2024(KANYE 2024)」とツイートし、次期大統領選への出馬をほのめかした。(c)AFP