【11月4日 AFP】米ミシシッピ州で3日に行われた州民投票で、マグノリアの花をあしらった新しい州旗が承認された。

 同州では数か月前、南部連合(Confederate States of America)の軍旗(南軍旗)の意匠をあしらった旧州旗が廃止されていた。新州旗には南軍旗の意匠は含めず、「In God, We Trust(われらは神を信ずる)」の文言があしらわれている。

 南北戦争時に奴隷制を支持し、連邦からの離脱を宣言した南部連合の意匠を州旗に残しているのは、ミシシッピだけとなっていた。多くのアフリカ系米国人は、南軍旗には人種差別的な意味合いが含まれていると捉える一方で、南部の白人らは歴史と伝統の象徴だと主張している。

 今年に入り、人種差別と警察による暴力に対し、ここ数十年で最大規模となる抗議活動が全米を揺るがしたことを受け、旧州旗は廃止された。人種間の平等を求める運動が広がるとともに、南部連合の将軍像が自治体によって公式に撤去されたり、抗議デモの参加者らによって引き倒されたりもしていた。(c)AFP