【11月4日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2020)は3日、第13ステージの個人タイムトライアル(ムロスからミラドールデエサロ、ドゥンブリア、33.7キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)の前年王者プリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が勝利し、残り5ステージになる中で再び総合首位に浮上した。

 今大会4勝目を挙げたログリッチは、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のキャプテンであるリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)から赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を奪い返し、同選手とのタイム差を39秒とした。

 今大会で総合首位に立った回数は、上りのスペシャリストであるカラパスが計5ステージなのに対し、ログリッチはこれで計8ステージとなった。

 時折険しい顔を見せることもあったステージを終え、カラパスは「僕らは努力し続ける」とコメントした。「まだどうなるか分からない。多くのチャンスがあったが、今後もまだ厳しいステージがいくつか残っているし、仕掛ける機会はたくさんある」

 大方の予想通り個人タイムトライアルを制したログリッチは、依然としてメンタルの強さを疑う見方が残っているものの、連覇を有力視されている。

 ログリッチは「僕らは集中し続けなければならない。相手は非常に手ごわいから、自分たちの力でつかみ取りにいく」と話した。

 ログリッチは今年のツール・ド・フランス(2020 Tour de France)で終盤まで総合首位に立っていたが、最終日前日に行われた困難な長距離のタイムトライアルでリードを失い、UTE(UAE TEAM EMIRATES)の同胞タデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar)に追い抜かれた。(c)AFP