オランダ、部分的ロックダウンを強化 美術館や風俗店など2週間閉鎖へ
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【11月4日 AFP】オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は3日、10月半ばから新型コロナウイルス感染対策として実施している「部分的ロックダウン(都市封鎖)」を強化し、美術館、映画館、風俗店を含めた施設を今後2週間閉鎖すると発表した。
首都アムステルダムのファン・ゴッホ美術館(Van Gogh Museum)や、レンブラント(Rembrandt)らオランダ絵画の巨匠の作品を所蔵するアムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)を含めた世界的な人気観光スポットも、閉鎖の対象となる。
オランダは過去数か月間、周辺諸国と比較してはるかに緩い対策を講じてきたが、感染拡大第2波に見舞われる欧州の中でも、最悪のペースで感染が広がった。
政府は部分的ロックダウンを10月14日から導入。すべてのレストラン、バー、大麻を提供する「コーヒーショップ」が閉鎖され、マスク着用が義務化された。
これらの感染対策の効果が最近ようやく表れたとみられ、1週間あたりの感染者数が2か月ぶりに減少に転じた。11月3日の新規感染者数は、7776人まで減少した。
しかし、ルッテ首相はまだ十分な進展はないと述べ、人の流れや接触を減らすため、多くの人が集まったり通ったりする屋内外の施設や場所を2週間閉鎖すると言明。これには劇場や映画館、コミュニティーセンター、美術館、動物園、遊園地の他、風俗店も含まれるという。
オランダで売春は合法化されており、性交渉やソフトドラッグ(中毒性の少ない麻薬)使用にも寛容な方針を採用している。(c)AFP
