【11月4日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)は3日、シングルス1回戦が行われ、大会第12シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は6-3、7-6(7-3)でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に勝利した。試合後には、キャリアの「最後の一押し」をしてテニス界最大のタイトルである四大大会(グランドスラム)制覇に再び挑戦したいと話している。

 35歳のワウリンカは過去に3回グランドスラムを制しているが、優勝は2016年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)が最後で、その後は度重なるけがに悩まされて現在の世界ランキングは20位となっている。

 それでもワウリンカは、ツアーでの残り数年でかつての栄光を取り戻せると考えており、「キャリアの終わりが近づいている」「しかし、最後の一押しができると信じている。もう一度自分を限界まで追い込みたいと思っているし、最高の自分に戻るために必要な犠牲は惜しまない。今、それに取り組んでいるところだ」とコメントした。

「オフにはさらに自分を追い込んで、それで来年どうなるかだね」

 これまでマスターズ1000(ATP Masters 1000)は2014年のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2014)を取ったのみで、ツアー優勝からも3年以上遠ざかっているワウリンカだが、「全体的な状態はまずまずだと思っている。うまくいっているし、良いプレーができている」「ただ、さまざまな面でまだ課題がある」と話している。

 ワウリンカは2回戦で米国のトミー・ポール(Tommy Paul)と対戦する。ポールはジル・シモン(Gilles Simon、フランス)に勝利して勝ち上がった。(c)AFP