【11月3日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)の陰の立役者であるナイジェル・ファラージ(Nigel Farage)氏は2日、自身が率いる「離脱党」を「リフォームUK」と改名し、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)に反対していくと明らかにした。

 右派・独立党の元党首ファラージ氏は昨年、当時のテリーザ・メイ(Theresa May)政権にブレグジットを実行するよう圧力を強める目的で、離脱党を結成。

 1月に英国がEUを離脱して以降、離脱党は目立った活動をしていなかったが、政府の新型コロナ対応と2度目のロックダウン導入を受け、ファラージ氏は党の再スタートを決めたという。

 英日曜紙サンデー・テレグラフ(Sunday Telegraph)への寄稿でファラージ氏は、「政府の悲惨な新型コロナ対応が唯一の差し迫った問題だ」と非難し、ロックダウンは「長期的、ひょっとすると永遠に存在し続けるかもしれない病気への対処法にはなり得ない」と指摘した。

 ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は10月31日、イングランド全土で5日から再びロックダウンを実施すると発表した。英国では新型コロナの感染者が急増しており、死者は4万7000人に迫っている。(c)AFP