【11月3日 AFP】「ソーセージ王」とあだ名されるロシアの新興実業家が自宅でサウナに入浴中、押し入った覆面強盗の一味にボーガン(洋弓銃)で撃たれ殺害された。捜査関係者らが2日、発表した。

 ロシアで重大事件の捜査を担当する連邦捜査委員会(Investigative Committee)によると、この実業家はモスクワ郊外にある自宅で前夜、妻とともに「バーニャ」と呼ばれるロシアの伝統的なサウナに入っていたところ、押し入った覆面の男数人に縛り上げられ、家にある金を渡せと要求された。その場から逃げ出し、警察に通報した妻が実業家の遺体を発見した。

 現場検証で実業家を撃ったボーガンが押収されている。また強盗一味が逃走に使った被害者の車が、モスクワ(Moscow)州西部イストラ(Istra)市で見つかっている。現地メディアによると、容疑者のうち1人が2日夜に身柄を拘束された。

 捜査委員会は被害者の氏名を公表していないが、インタファクス(Interfax)通信など現地メディアは、いくつもの食肉加工工場を所有し、「ソーセージ王」と呼ばれているウラジーミル・マルゴフ(Vladimir Marugov)氏だと報じている。(c)AFP