【11月3日 AFP】3日投開票される米大統領選は2日、選挙戦最終日を迎えた。再選を目指すドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領(74)はこの日の集会で、自身の屈辱的敗北を予想する世論調査を「フェイク(偽)」と拒絶。民主党の対立候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)は、ここ4年間の「混乱」に終止符を打つよう訴えた。

 複数の世論調査では、激戦州のすべてでバイデン氏が僅差ながらも安定した優勢を維持しており、ジョージアやテキサスといった共和党の地盤州でも勝利する可能性が示されている。だがトランプ氏はノースカロライナ州ファイエットビル(Fayetteville)で開いた集会で、世論調査結果を「フェイク」と一蹴。「いずれにせよわれわれは勝つ」と宣言した。

 一方のバイデン氏はオハイオ州クリーブランド(Cleveland)で開いた集会で、支持者を前に「混乱はもう終わりだ! ツイート、怒り、憎しみ、失敗、無責任はもう終わりだ」と訴えた。

 これまで非常に控え目な選挙戦を展開し、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守った集会を開いてきたバイデン氏はこの日、オハイオに続き、最大の激戦州であるペンシルベニアで集会を開く予定。この集会には米歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)さんも参加する。

 バイデン陣営からはさらに、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領がフロリダ、ジョージア両州を訪れてバイデン氏への支持を訴える。ジョージア州は共和党の地盤だが、民主党が奪取を狙い攻勢をかけている。

 一方のトランプ氏はノースカロライナに続き、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンの各州を訪れ、3日間で14件もの集会を開く選挙戦終盤を締めくくる。

 バイデン陣営はさらに、翌3日の投票日にもペンシルベニア州で土壇場の選挙運動を行うことを明らかにした。バイデン氏は自身の出生地である同州スクラントン(Scranton)を訪れるという。一方、民主党の副大統領候補カマラ・ハリス(Kamala Harris)氏は重要州とされるミシガンへと向かう。(c)AFP