【11月3日 AFP】スリランカ西部の浜辺に2日、クジラの仲間であるコビレゴンドウ約100頭が漂着した。同国で一度に打ち上げられたクジラの数としては過去最多。現地では救急隊員やボランティアがクジラを沖合に戻す作業を急いでいる。

 地元警察署長がAFPに語ったところによると、コビレゴンドウは2日夕方、同国の最大都市コロンボ(Colombo)の南25キロに位置するパナドゥラ(Panadura)の浜辺に打ち上げられ始め、その数は1時間足らずで約100頭に増加。署長は「地元住民に協力してもらい、(沖合に)押し戻そうとしているが、浜辺に打ち上げられ続けている。海軍の力も借りてクジラの救助に努めている」と語った。

 スリランカの海洋環境保護局(MEPA)は救出活動支援のため職員を現場に派遣。同国で一度に打ち上げられたクジラの数としては過去最多で、原因はわかっていないと説明した。

 今年9月にはオーストラリア南部タスマニア(Tasmania)島で、同国で過去最多となる約470頭のゴンドウクジラが海岸に漂着。数日の救出活動により、約110頭が沖合に戻った。(c)AFP