【11月3日 AFP】(更新、写真追加)オーストリアの首都ウィーン中心部にある主要なシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)のそばで2日夜、銃撃があり、警察によると容疑者1人を含む2人が死亡、数人が負傷した。同国のカール・ネハンマー(Karl Nehammer)内相は「テロ攻撃とみられる」とした上で、事件は現在も進行中であることを明らかにした。

 ウィーン警察はツイッター(Twitter)への投稿で、「ライフルで武装した数人の容疑者」が午後8時(日本時間3日午前4時)ごろに銃撃を行ったと説明。発砲は6か所で発生し、1人が死亡、数人が負傷したほか、容疑者1人が警察に射殺されたと発表した。

 ネハンマー内相もオーストリア放送(ORF)に対し、数人の襲撃犯が事件を起こしたと説明。オーストリア通信(APA)は内務省からの情報として、襲撃犯1人が「死亡」し、もう1人が「逃走中」で、警察官1人が重傷を負ったと伝えた。

 同市のユダヤ人コミュニティー代表者によると、発砲はシュタットテンペル(Stadttempel)シナゴーグの「すぐそば」で起きたものの、シナゴーグが標的になったかは不明。シナゴーグや、同じ住所にあるオフィスビルは当時閉まっていたという。

 目撃者の一人はORFに対し、犯人は「自動銃を乱射」し、現場に到着した警察も発砲したと語った。

 警察は住民らに対し、公共の場や公共交通機関を避けるよう呼び掛けた。(c)AFP