【11月2日 AFP】トルコ・ギリシャ沖のエーゲ海(Aegean Sea)で大地震が発生し、3日近くが経過した2日、トルコ西部でがれきの下から子ども2人が救出された。

 トルコ災害緊急事態対策庁(AFAD)によると、一人は3歳の女児で、マグニチュード(M)7.0の地震発生から65時間後の救出となった。

 女児が救出されたのは、特に甚大な被害を受けたトルコ西部沿岸のバイラクル(Bayrakli)。現地メディアの映像には、ブランケットに包まれた女児が迅速に搬送され、救助隊から拍手が上がる様子が捉えられていた。

 バイラクルの倒壊した建物から救出されたのは、この女児で106人目となった。ただ国営トルコ・ラジオ・テレビ放送(TRT)によると、前日には女児の母と3人のきょうだいも救出されたものの、うち1人は後に死亡したという。

 さらにAFADは、地震発生から58時間後に、14歳の少女も救出されたと発表した。しかし日刊紙ヒュリエト(Hurriyet)は、家族の喜びもつかの間、直後に少女の姉妹が遺体となって発見されたと報じている。

 今回の地震の死者は増え続けており、ムラト・クルム(Murat Kurum)環境相によると、これまでの犠牲者は83人。負傷者は1000人近くに上り、うち200人以上が入院している。(c)AFP