【11月2日 AFP】バスケットボールが得意なことで知られる米国のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は、米大統領選でジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領にスラムダンク(圧勝)を決めさせようとしていたが、代わりに文字通りのスリーポイントシュートを決めた。

 オバマ氏は先月31日、ミシガン州フリント(Flint)にある高校の体育館で遊説。会場を後にする際にボールをパスされると、ドリブルしてコーナーからスリーポイントを決めた。そして何事もなかったように出口に向かい、自信に満ちた様子で「これが私のやることだ」と随行スタッフに言った。

 オバマ氏のスリーポイント動画は、オバマ、バイデン両氏の随行デジタルディレクター、オリビア・ライスナー(Olivia Raisner)氏がツイッター(Twitter)に投稿するやいなや、拡散して数十万の「いいね」が付いた。

 先日米プロバスケットボール(NBA)ファイナルで最優秀選手(MVP)に選出されたレブロン・ジェームズ(LeBron James)選手も、「見せつけてくれたな、友よ!! それがお前のやることなんだな?? オーケー、オーケー、分かったよ。きれいに決めたな!」とツイートして、オバマ氏を称賛した。

 オバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏は、初めてオバマ氏と共に遊説。世論調査で現職のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領をリードしているが、3日の大統領選を前になんとかして投票者を増やそうと躍起になっている。

 オバマ氏が自身が立候補していなくても選挙の日にバスケットボールのシュートをするのは恒例になっている。これは2008年、ニューハンプシャー州の民主党予備選の投票中にバスケットボールのコートに行かなかったところ、対立候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏に敗れたことを受けた験担ぎだと伝えられている。(c)AFP