【11月1日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2020)は31日、第11ステージ(ビリャビシオサからアルトデラファラポナ、ラゴスデソミエド、170キロメートル)が行われ、グルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のダビド・ゴデュ(David Gaudu、フランス)がステージ優勝を飾った。

 ビリャビシオサ(Villaviciosa)からスタートする山岳ステージで、序盤から大逃げ集団に潜り込んだゴデュは、ともに最後まで生き残ったモビスター・チーム(Movistar Team)のマルク・ソレル(Marc Soler、スペイン)を残り数メートルで引き離し、ステージを制した。

 総合首位に立つチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)は、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のリチャル・カラパス(Richard Carapaz、エクアドル)らライバルとともにフィニッシュし、赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を守った。ソレルも総合6位に浮上している。

 この日のステージは、前日の第10ステージのスチュワードの判断に対するイネオスの抗議から始まった。前日のステージでは、ログリッチが最後に集団を引き離してゴールすると、スチュワードは先頭の8人が残りの集団との差を十分に広げていたと判断し、同タイムでのフィニッシュにしなかった。これでできた3秒差とボーナスタイムにより、ログリッチが同タイムながらカラパスからマイヨ・ロホを奪取していた。

 これに対し、「刺された」と主張するイネオスは、ブエルタ2回を含む三大ツール(グランツール)総合制覇7回のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)を中心にスタート地点で抗議。タイムを落とした総合4位のヒュー・カーシー(Hugh Carthy、英国)が所属するEFプロサイクリング(EF Pro Cycling)や10位以内に入ったライダーなど、他にいくつかのチームも同調し、集団は抗議が終わるのを待ってからレースをスタートさせた。(c)AFP