【11月1日 AFP】ボクシング、WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチが31日、米ラスベガス(Las Vegas)のMGMグランド・カンファレンスセンター(MGM Grand Conference Center)で行われ、王者の井上尚弥(Naoya Inoue)が7回KOでジェイソン・マロニー(Jason Moloney、オーストラリア)を下し、2団体統一王座を防衛した。

 ここまで無敗の日本のスーパースターは、7回終了間際に強烈な右ストレートをヒットさせて相手をマットに沈めると、膝から崩れたマロニーは立ち上がることができず、井上が派手な形で二つのベルトを防衛した。

 井上は「フィニッシュはすごく納得のいくパンチだった」「相手はすごくガードが堅くて、崩しにくい選手だった」とコメントした。井上はこれで戦績を20勝無敗(17KO)としている。一方のマロニーは21勝2敗(18KO)となった。

 ラスベガスの高級カジノ内に設けた「バブル(隔離環境)」の中で、井上は試合を通じて主導権を握り、「怪物」と称されるパンチ力を存分に見せつけた。まずは6回にカウンターの左フックで1回目のダウンを奪うと、7回には右ストレートで再びダウンを奪取。マロニーは10カウント以内に立ち上がれず、7回2分59秒でレフェリーが試合終了を宣言した。(c)AFP