【11月1日 AFP】3日の米大統領選投票日まで数日となった10月31日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)候補、両副大統領候補は工業地帯の中西部や南東部沿岸の激戦州で遊説し、最後の追い込みをかけた。各候補は選挙戦を締めくくる主張を押し出して、有権者の取り込みに全力を挙げている。

 トランプ氏は、これまでで最も切迫した表現をいくつか用いて、3日の投票日に勝者が明確に決まらなければ、「わが国で大混乱」が起きると警告。開票結果の整理に数週間かかる可能性があり、その間に「非常に悪いこと」が起きる恐れがあると主張したが、その根拠は示さなかった。

 一方でバイデン氏は支持者らに対し、「ドナルド・トランプが荷物をまとめて家に帰る時が来た」と主張した。

 熱狂的な追い込みを図るトランプ氏は31日、今回の大統領選を左右する最重要州と位置付けられているペンシルベニア州の4か所を訪問。最初に訪れた小さな町ニュータウン(Newtown)では、ペンシルベニアは「米国の独立が始まった州」だと述べた。

 ミシガン州フリント(Flint)で演説したバイデン氏は、おそらく米国で最も人気があるであろう民主党員、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領と初めて一緒に登場。前回2016年の大統領選でトランプ氏がごく小差で勝利した同州で得票を伸ばそうと奮闘した。

 一方でマイク・ペンス(Mike Pence)副大統領は、接戦となっているノースカロライナ州で演説。バイデン氏陣営のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領候補も、激戦州のフロリダ州で演説した。(c)AFP/Jim Watson with Camille Camdessus