【10月31日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)は30日、2021年シーズンはサウジアラビアでの1レースを含む史上最多の23GPを計画していると明らかにした。

 これまでF1では年間21レースが最多となっており、当初22レースが予定されていた今シーズンは新型ウイルスの影響で17レースに削減されたが、F1はパンデミック(世界的な大流行)の中で大胆な姿勢を打ち出した。

 提示された暫定スケジュールでは、3週間連続でのレース開催も複数回含まれており、チームは働き詰めになる可能性がある。レッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、「メカニックにかなりの負担がかかるだろう」「23週間も家から離れることになる。2チームが必要になる飽和状態に近づいている」と述べた。

 レースでは毎回ドライバーが必要とされる一方で、一部のチームはメカニックを入れ替えることも考えている。ウィリアムズ(Williams)の暫定チーム代表を務めるサイモン・ロバーツ(Simon Roberts)氏は、「ローテーション制を組んで、全レースに行かなくてはいけない人が出ないようにしたい」と語った。

 アルファタウリ(AlphaTauri)のフランツ・トスト(Franz Tost)代表も同様の考えを示している一方で、ハース(Haas F1 Team)のギュンター・シュタイナー(Guenther Steiner)代表は、新型コロナウイルスの影響でこれが最終決定とはいえない可能性があると予測している。

 シュタイナー氏は、「パンデミックの状況次第で、いくつかのレースが中止になる可能性がある」「年間23GPはチームにとって厳しい。それにこの状況が続けば、スケジュール短縮などの解決策を模索しなければならなくなるだろう」と語った。(c)AFP