【10月31日 AFP】イタリア・セリエA、ユベントス(Juventus)は30日、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示してから約3週間が経過してようやく陰性となったと発表した。その一方で、セリエAではアタランタ(Atalanta)、サッスオーロ(US Sassuolo)、クロトーネ(FC Crotone)、パルマ(Parma Calcio)で新たな陽性者が出ている。

 35歳のロナウドは、ポルトガル代表期間中の13日に最初に陽性となり、ユベントスがディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)に2-0で勝利した欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)グループG第1節と、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁するFCバルセロナ(FC Barcelona)に0-2で敗れた28日の第2節など4試合を欠場していた。

 現在セリエAでは全試合が無観客で行われる中、アンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)監督率いるユベントスは次戦、11月1日に昇格組のスペツィア(Spezia)と敵地で戦う。ユベントスは首位ACミラン(AC Milan)と勝ち点4差の5位と勢いを欠いており、バロンドール(Ballon d'Or)を5度受賞しているロナウドの復帰は大きな後押しとなる。

 その一方で、リーグ内では他のチームで新たに陽性者が出たことが明らかになった。イタリアで24時間での新規感染者数が過去最多の3万1000人を超えたこの日、アタランタはコーチスタッフに陽性者が出たことで、今週末に行われる敵地でのクロトーネ戦を控えてジャン・ピエロ・ガスペリーニ(Gian Piero Gasperini)監督が臨むはずだった記者会見が中止された。

 クロトーネもMFサルバトーレ・モリーナ(Salvatore Molina)が「軽い症状」を示し、自宅隔離に入ったことを公表。ナポリ(SSC Napoli)とのアウェーゲームを戦うサッスオーロは、選手1人を含む3人の陽性者が判明し、インテル(Inter Milan)戦を控えているパルマは選手2人が再び感染したことを明らかにした。

 ラツィオ(SS Lazio)は、チャンピオンズリーグのクラブ・ブルージュ(Club Brugge)戦を念のため欠場したスター選手のチロ・インモービレ(Ciro Immobile)やルイス・アルベルト(Luis Alberto)らの検査結果を待っている。同クラブは選手の半数が自主隔離中だと伝えられており、来月1日のトリノ(Torino FC)戦を控えたシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督の会見を見送った。(c)AFP/Emmeline MOORE