【10月31日 AFP】カタールの首都ドーハの空港で、当局が乗客の女性らに対し子宮頚部(けいぶ)の内診を強要した問題で、同国は30日、関与した人々を立件する方針を発表した。

 当局は今月2日、空港のトイレで産み捨てられていた新生児の母親を特定するため、ドーハ発の国営カタール航空(Qatar Airways)計10便の乗客に対し内診を行った。

 カタール政府は「これらの違反・違法行為の責任を負う者たちは、公訴局に送致された」と発表。「今回の措置により一部の女性客が強いられたことについて、首相兼内相はカタール政府を代表して心からの謝罪を表明した」と説明した。

 この問題は、カタールの友好国であるオーストラリア、英国、ニュージーランドとの外交問題に発展。カタール当局が当初、謝罪を拒否したことで緊張はさらに高まり、インターネット上でもカタール航空への反発が広がった。(c)AFP/Gregory Walton