【11月1日 CNS】中国で2017年から爆発的ブームとなった「シェア自転車」。その後は急速に衰退し、全国でシェア自転車の「墓場」が増えている。

 その一つ、西安市(Xi'an)郊外にあるシェア自転車の「墓場」を空撮した。派手に青く車体を塗った自転車が大量に集められている。その大半は違法駐輪や不法投棄されたもので、行政が「保管」している。

 1回30分で1元(約15円)など利用料金が安く、登録が簡単なシェア自転車は都市部の気軽な移動手段として全国に一斉に広まり、ピーク時は3000万台を超えた。高速鉄道、モバイル決済、ネットショッピングと並び「中国新四大発明」ともてはやされたが、業者間の過当競争、自転車の膨大な管理費から、多くの業者が破綻。各地の行政が税金を使って自転車を回収し、「墓場」を作っている。

 新型コロナウイルス感染症の拡大で、移動中の「3密」回避策としてシェア自転車が再び注目されているが、往年の輝きは取り戻していない。(c)CNS/JCM/AFPBB News