【10月30日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)楡林市(Yulin)府谷県(Fugu)の寨山(さいざん)遺跡でこのほど、古墓の発掘中に墓主と殉葬者が一緒に埋葬された殉葬墓3基が見つかった。同遺跡は新石器時代後期から夏王朝初期にかけての都市遺跡とされる石峁(シーマオ)遺跡から約60キロの地点にあり、面積は約100万平方メートル。竜山時代(新石器時代後期)の石城集落とみられる。

 同省考古研究院寨山発掘プロジェクトの責任者、邵晶(Shao Jing)氏によると、殉葬墓はいずれも長方形の竪穴式土坑墓で、木棺と壁龕(へきがん)があり、面積は約10平方メートル。墓主は木棺に葬られ、あおむけで足をまっすぐ伸ばし、3、4個の玉器の副葬品を身に着けていた。殉葬者は墓主の左側、ひつぎの外に置かれており、すべて女性とみられる。体は墓主に向け横向きになっており、刃物で切られた痕があった。

 同遺跡は、石峁文化に属する2次または3次の中心集落とされる。3基の殉葬墓は他の墓より規模が大きく、構造が複雑で、副葬品も多いことから、比較的等級の高い墓葬とみられる。(c)Xinhua News/AFPBB News