【10月29日 AFP】新型コロナウイルスの影響で長期化する商用機需要の低迷と737MAX型機墜落事故の打撃を受ける中、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)は28日、7000人の追加削減を行うと発表した。これにより削減する従業員の数は2年間で計3万人となる見通しとなった。

 デービッド・カルホーン(David Calhoun)最高経営責任者(CEO)は、「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、今四半期も事業は圧迫され続けている。流動性を緊密に管理し、事業をよりシャープで順応性のあるもの、長期的に持続可能なものにすることで、この新しい現実に適合している」と述べた。

 ボーイングの2020年7~9月期決算は、最終損益が4億4900万ドル(約470億円)の赤字となり(前年同期は約12億ドルの黒字)、売上高は前年同期比29%減の141億ドル(約1兆4700億円)となった。

 今期の赤字により、2020年1~9月の累計では35億ドル(約3650億円)の赤字となった。(c)AFP/John BIERS