【10月29日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は28日、新型コロナウイルスの検査で陽性が出たにもかかわらずワールドシリーズ制覇のセレモニーに参加したロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のジャスティン・ターナー(Justin Turner)が「断固として」安全規約を無視したとして非難した。

 厳しくターナーをとがめたMLBは、27日の試合でタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)に勝利した後の同選手の行動を調査中だと明かした。ドジャースの三塁を守るターナーは、前日の検査結果で陽性反応が出たと通知されたため、この試合の8回に突如として途中交代していた。

 すぐにチームから隔離されたターナーだったが、1988年以来のワールドシリーズ優勝が決まると、フィールドに出てチームの歓喜の輪に加わった。

「検査機関から陽性の通達があり、すぐさま規約に従ってジャスティン・ターナーを昨夜の試合から除外した」「ターナーは周囲への安全確保のため隔離下に置かれた。しかしドジャースが勝利すると、ターナーが規約同意書を無視するという選択をしたのは明白である」

「優勝を祝いたい気持ちは理解できるが、隔離場所を離れフィールドに入るというターナーの判断は誤りであり、接触者全員をリスクにさらした。MLBのスタッフがフィールドでこのことを提起したが、ターナーはそれに応じることを断固として拒んだ」

 MLBによるとドジャースは27日夜に検査をし、28日にもレイズとともに再検査をしたという。両チームは当局から許可が下りるまで本拠地に戻れない。

 優勝の瞬間にはフィールドにいなかったものの、ターナーはチームの集合写真ではデーブ・ロバーツ(Dave Roberts)監督の隣でマスクを外していた。その後トロフィーを手にして夫人にキスをしたターナーは、ツイッター(Twitter)で自身は無症状だと投稿している。(c)AFP