【10月29日 AFP】(更新)ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は28日、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止める措置として、文化・娯楽施設や飲食店に対し閉鎖命令を出すと発表した。

 今回の措置は11月2日から実施され、同月末まで継続。集会の最大人数は2世帯10人までに制限される。学校や小売店は閉鎖の対象とはならない。

 ドイツの16の州首相らとの協議を終えたメルケル氏は、不要不急の外出はすべて控えるよう市民に要請。宿泊は「観光目的でない」ものに限られると述べた。今回の措置について、メルケル氏は「厳格」で「つらい」ものだと認めた上で、現在の新規感染者の増加ペースでは「医療保健システムの限界に達することになる」と指摘した。

 カフェ・バーを含む飲食店と劇場・映画館は閉鎖される。プールやジムなどのスポーツ施設も閉鎖となる。プロスポーツ競技は無観客で行われる。

 ドイツ政府は経済的打撃への対策として、今回の措置で影響を受ける部門に最大100億ユーロ(約1兆2300億円)の支援を行う方針を表明した。(c)AFP