【10月28日 AFP】20MLBは27日、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の32年ぶりのワールドシリーズ制覇で幕を下ろしたが、その中でドジャースのジャスティン・ターナー(Justin Turner)が新型コロナウイルスの検査で陽性となり、シリーズ最終戦となった第6戦の最中にチームから離脱する出来事があった。

 各チームがポストシーズンのための隔離環境「バブル」に入ってから、検査で陽性が出るのはこれが初めて。MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは「われわれにとっては、ほろ苦い夜になった」「完了できて良かった。選手たちにとっても、シーズンを終えられたのは大きな成果だと思っている」と話した。

「もちろん選手が陽性になったときは心配する。ジャスティンの陽性を知ったのは試合中だ」「拡大を防ぐため、すぐ隔離になった」

 ドジャースは3-1でタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)に勝利したが、フリオ・ウリアス(Julio Urias)が最後のアウトを取った後、グラウンドで喜びを爆発させる選手の中にターナーの姿はなかった。

 それでも、ターナーはしばらく後で仲間たちに合流し、優勝トロフィーと一緒に集合写真に納まった。

 ターナーはその後ツイッター(Twitter)で症状はないことを明かし、「体調はバッチリだし、症状も全くない」「想像しうる限りのあらゆる感情を味わったよ」「グラウンド上でみんなと一緒に喜べなかったなんて信じられない! チームがすごく誇らしいし、LAの街のためにも信じられないほど幸せだ」と話した。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによれば、26日の検査では判定不能となったことが、今回の騒動を呼んだという。ターナーは27日の早い時間にもう一度検査を受け、陽性が判明したためリーグが試合から除外した。(c)AFP