【10月28日 AFP】ロシアの元バイアスロン選手エフゲニー・ウストイウゴフ(Evgeny Ustyugov)氏が27日、薬物違反で2回目の資格停止処分を受けた。国際バイアスロン連合(IBU)が発表した。

 ウストイウゴフ氏は今年すでに2014年ソチ冬季五輪のリレーの金メダルを剥奪されていたが、今回スポーツ仲裁裁判所(CAS)に4年間の資格停止処分を科されたことで、2010年から2014年の記録を抹消され、2010年バンクーバー冬季五輪の男子マススタートの金メダル、リレーの銅メダルも剥奪されることになった。同氏は2014年に現役を引退している。

 IBUによれば、CASはウストイウゴフ氏の生体パスポートを分析した後、外部の助けを得てドーピングを隠ぺいしようとしていたと結論づけ、処分を科した。

 IBUは「ウストイウゴフは周囲の保護とサポートを得ながらドーピングを行い、発覚を逃れてパフォーマンスを人為的に増強していた。これは大がかりな組織的活動もしくは共同事業がなければなし得なかったことだ」と話したが、誰が首謀者とみられるかは明らかにしなかった。

 ロシアのタス通信(TASS)によると、ウストイウゴフ氏の担当弁護士は「ばかげた」決定だと話している。ウストイウゴフ氏は、21日以内であれば異議を申し立てられる。(c)AFP