【10月28日 AFP】米大統領選挙は27日、来月3日の投票日まであと1週間となった。民主党候補のジョー・バイデン(Joe Biden)氏(77)は、共和党の地盤であるジョージア州で選挙集会を開催。一方、共和党の現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領(74)は、中西部3州を遊説する予定だ。

 世論調査の支持率でリードしているバイデン氏は、ジョージア州の最大都市アトランタ(Atlanta)で、参加者同士の距離を保ったドライブイン形式の集会を行う。同州では2016年、トランプ氏が対立候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏に5ポイントの差をつけて勝利したが、今年は世論調査の支持率でトランプ、バイデン両氏がほぼ互角の戦いを繰り広げている。

 ジョージア州を最後に制した民主党候補は、ほぼ30年前の1992年に出馬したビル・クリントン(Bill Clindon)氏だった。だがバイデン陣営は今年、民主党が同州を奪取するとともに、上院選でも2議席を獲得できると大きく期待している。

 トランプ氏の27日のスケジュールは過密で、まずは中西部の激戦州2州であるミシガンとウィスコンシンで集会をそれぞれ1回と2回開催する。トランプ氏は4年前、両州を僅差で制していた。

 トランプ氏はその後、ネブラスカ州オマハ(Omaha)でも集会を行う。同州での集会開催は、トランプ氏が今回の大統領選での接戦に備え、当選に必要な選挙人を一人も逃したくない考えであることを示している。

 ネブラスカ州は共和党の牙城で、2016年にはトランプ氏が25ポイント差で勝利した。だが同州はメーン州と同じく選挙人が分配される州で、5人いる選挙人のうち2人は州全体の総得票数での勝者に、残り3人は3つある下院選挙区ごとの勝者に与えられる。(c)AFP/Chris Lefkow