KGBのスパイ道具、米国で競売へ 東西冷戦時代に使用
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【10月27日 AFP】口紅に見せ掛けた仕込み銃から隠しカメラが仕込まれた財布、盗聴器まで、「ソ連国家保安委員会(KGB)」が東西冷戦(Cold War)時代に使用していた品々が、初めて競売にかけられることになった。
米競売会社ジュリアンズ・オークションズ(Julien's Auctions)は2021年の1月中旬から2月13日にかけて、約400点を競売にかける。競売はまずオンラインで行われ、その後対面式で行われる。
出品物は、ニューヨークのマンハッタン(Manhattan)にある「KGBスパイ博物館(KGB Espionage Museum)」に先日まで展示されていたもの。同博物館はリトアニア人歴史学者ユリュス・ウルバイティス(Julius Urbaitis)氏の発案で昨年1月に開館したが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で閉館した。
落札予想価格は数百ドル(数万円)から。最も高いものは、ナチス・ドイツ(Nazi)の暗号機「エニグマ(Enigma)」のソ連版「フィアルカ(Fialka)」で、1万2000ドル(約126万円)。革命家ウラジーミル・レーニン(Vladimir Lenin)の胸像は5000~7000ドル(約52万~約73万円)、KGB管轄だった医療刑務所の鋼鉄製の扉は500~700ドル(約5万2000~約7万3000円)となっている。(c)AFP