【10月27日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長は26日、辞任するには「今は最悪のタイミングだ」と示唆した。

 バルセロナのレジェンドであるリオネル・メッシ(Lionel Messi)の今夏の退団を阻止して対立するなど、チームに混乱をもたらし非難を浴びているバルトメウ会長は不信任投票に直面している。

 この日行われた役員会議後に口を開いたバルトメウ会長は、「多くの問題がある。暫定的な役員会にバルサを任せるには最悪のタイミングだと確信している」とコメントした。

 仮にバルトメウ会長が辞任すれば、次の選挙までは暫定の役員がクラブを掌握するとみられている。

 バルトメウ会長が11月15日か16日の開催を求めている不信任投票で、同会長を引きずり下ろすには3分の2以上の票が必要となる。反対派は来週の開催を希望しているが、新型コロナウイルスによるソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の制限により、投票はスペイン全土で11月末に行われることになるかもしれない。

 バルトメウ会長は「州政府から(不信任投票がいつ開催できるかについて)正式な回答を受け取り次第、役員は再び会合を開いて」決断を下すと続けた。

 バルセロナの会長選挙は、当初予定されていた来年3月よりも少し早い1月か2月に行われる見通しだが、バルトメウ会長は立候補の意思を示していない。(c)AFP